電気学会全国大会講演要旨
6-116
市場原理によるスマートグリッドの需給制御
内田直之・◎小谷亮介(東京理科大学)
近年、CO2削減など環境負荷低減の要求が高まっており、再生可能エネルギーの開発・実用化が進められている。しかし、太陽光、風力などの自然エネルギーは、出力が不安定で予測制御も困難なため、今後大量の自然エネルギーが商用系統と連携した場合には、系統の安定性や信頼性に対して悪影響が及ぶことが懸念されている。こうした課題を解決する手段の一つとして、近年スマートグリッドという考え方が注目されている。スマートグリッドは制御対象がすべての負荷と分散型電源となり、階層構造による分散制御が必要になる。本研究では、スマートグリッドに市場原理を利用し、また、需給制御を階層構造的に行う。