電気学会全国大会講演要旨
6-114
住宅の空調制御による需要シフトに関する検討
◎山田雄吾・岩船由美子(東京大学)
現在の電力システムでは、需要は所与として考えられ、それに応じて供給側が電力供給を行っている。今後は、再生可能エネルギーなどの出力変動の大きい電源が多く導入される事が予想され、これまでのシステムでは安定的な電力供給が難しくなることが予測される。 そこで、本研究では家庭部門の空調に着目し、居住者の快適性を考慮しつつ運転方法を制御することによる、需要変化の可能性についてのシミュレーションを行った。 結果として、空調の運転方法を変化させることで、居住者の快適性を保ちつつ、需要のシフトが可能であることを示すことができ、空調負荷の制御を行う意義を確認できた。