電気学会全国大会講演要旨
6-106
車載電池を活用したスマートコミュニティ内の最適エネルギーシステム
◎菊池一成・小田拓也・伊藤雅一・柏木孝夫(東京工業大学)
将来電気自動車(EV)が普及した場合,その車両に搭載された蓄電池の充放電を電力需要や分散電源の供給状況に応じて制御することで,より大きな二酸化炭素排出削減効果が得られる可能性がある。そこで本研究ではEVや分散電源,熱供給機器が導入された住宅コミュニティにおいて二酸化炭素排出量が最小となるような最適エネルギーシステムを線形計画法によって求め,その計算結果を元に電気自動車の充放電制御がコミュニティ内のエネルギーシステムに与える影響を検討した。その結果,コミュニティ内に多様な分散電源が導入されるにつれて車載電池の充放電制御による二酸化炭素排出削減量は増えることが分かった。