電気学会全国大会講演要旨
6-104
同期電圧位相データの統計的分析結果を利用した擾乱抽出手法に関する検討
○片山 匠・佐伯 修・舟木 剛(大阪大学)
西日本60Hz系統は,長距離くし形構造となっており,低減衰の長周期動揺が最も注意するべき動揺であることが知られている。系統状態の観測のため,時刻同期した電圧位相データを収集するシステムが稼働しており,現在までに膨大なデータが蓄積されている。 膨大な量の計測データの中から解析すべきデータを見つけるのは困難である。本稿では長周期動揺の大きさを系統動揺の特徴量として用いた。夏期における系統動揺特徴量について統計的分析を行い,その分布が対数正規分布と見なせることを示した。そのことを利用して,解析に有用だと考えられる大きな電力動揺が含まれるデータの抽出を行い,抽出された結果の検討を行った。