電気学会全国大会講演要旨
6-102
線路R/X比の高い放射状配電系統でのNewton-Raphson法収束性の検討
◎越智崇通・野中佑斗・山下大樹・小柳 薫・横山隆一(早稲田大学)
今日では電力潮流計算手法として多くの手法の中でも代表的なNewton-Raphson法が一般系統に適用されている。このNewton-Raphson法は非常に良い収束性を持つが、配電系統においては線路R/X比が基幹系統よりも高いため収束性の悪化を招き、計算が困難になるという短所を持つ。しかし、線路R/X比がどこまで上昇したら計算が困難になるかという指標はなく、それを調べた報告例は少ない。そこで、本稿では126母線から構成される放射状配電系統において線路R/X比を変化させ計算を行うことで極座標定式化によるNewton-Raphson法の収束特性の検討・評価を行った。その結果上記のような放射状配電系統において線路R/X 比の変化によるNewton-Raphson法の収束性の悪化は発生しないことが明らかになった。