電気学会全国大会講演要旨
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Lagrange 乗数の許容限界を調節した制約付き潮流計算
◎錦織昭峰(公立大学法人 県立広島大学)
潮流計算では非指定値は自由な値をとりえると考えているが,実際には,非指定値には上下限制約が存在しているので,非指定値を上下限制約内に収めなければならない。潮流計算は,非指定値をある範囲内に収めるために,指定値をある範囲内で調整した解を求める制約付き潮流計算となる。本研究では,指定値を一個ずつ調整するという調整方法に基づく計算方法を開発しており,その計算方法を実行するソフトウェアを作成する。このソフトウェアでは,Lagrange乗数の値が零であるかどうかの許容限界の判定は,最初は少し大きな値にして解を求めている。しかしながら,解が得られない場合には,次第に小さくして解を得ることができる。