電気学会全国大会講演要旨
6-095
タ-ビン発電機異周波数での非同期投入時界磁過渡電圧の検討
○平松大典・上村洋市・鹿室 大・小林雅司・垣内幹雄・長倉 謙・大高 徹(東芝京浜事業所)
大容量タ-ビン発電機は,従来から電力用として広く用いられている。近年の電力需要の伸びとともに単機の大容量化はめざましいものがある。発電機の単機容量が大容量化するとともに,過渡現象推定が重要である。 発電機の励磁はサイリスタ励磁方式とブラシレス励磁方式が現在主流である。発電機の界磁巻線には通常,直流電流を外部または軸上の交流電源から整流器を通して印加する。ここで,発電機端子側から系統事故の影響で界磁側に交流電流が誘起される場合がある。この時,界磁電流に誘起した電流が負となると,整流素子がブロックすることとなり,界磁巻線に過電圧が発生することがある。今回,さらに視点を変え,周波数差のある非同期投入時の界磁過電圧発生条件について検討を行ったので結果を報告する。