電気学会全国大会講演要旨
6-089
可変速発電機のモデル化とその基本特性の評価
○細谷竜馬・斎藤浩海(東北大学)
可変速発電機(以下、可変速機)は、従来の同期発電機よりも高速な出力調整が可能である。そのため、出力が不確実に変動する再生可能エネルギー電源の導入量が増加し、需給調整能力が低下した電力系統において、電力の安定供給を可能とする手段の一つとして可変速機が注目されている。 本稿では、誘導機の3次モデルに基き可変速機モデルの導出を示した。また、1機無限大母線系統モデルを用いて、負荷変動に対する動特性解析を、可変速機と同期発電機の各々で行い、基本特性を比較した。結果として、可変速機は、系統に悪影響を及ぼし得る電力動揺現象を引き起こさないことを確認した。