電気学会全国大会講演要旨
6-083
太陽光発電大量導入時における過渡安定度ATC を考慮した発電機出力調整手法
◎知久隼大・相川翔太郎・岩本伸一(早稲田大学)
電気事業の規制緩和により地域間の電力取引が増加していることで,地域間を結ぶ連系線の送電可能容量ATC(Available Transfer Capability)は重要な指標となっている。しかし,今後環境対策として再生可能エネルギーの大量導入が進んだ場合,現在の供給状態や予備力だけでは,柔軟な電力取引は困難になりえる。これらの背景を考慮し,本稿では,電気学会EAST10 機47 母線-O/V 系統に太陽光発電(PV)が大量導入された場合を想定する。その際に必要となる過渡安定度ATC を考慮した発電機出力調整手法を提案し,その有効性をシミュレーションにより確認した。