電気学会全国大会講演要旨
6-082
Hopf分岐理論による系統故障時の安定性の評価および安定送電限界の導出
◎今永侑希・渡邊政幸・三谷康範(九州工業大学)
長距離大容量送電時、系統に重大故障が発生すると、発電機が脱調する恐れがあり、系統が正常に運用できなくなる場合がある。そのため、故障時における安定度の評価および安定送電限界を導出する必要があるが、故障時における過渡的な現象は非線形要素を含むためその導出は容易ではなく、系統シミュレーションによって試行錯誤的に導出せざるを得ない。 本稿では非線形動特性解析の一つの方法であるHopf分岐理論を用いることで、故障時の過渡的な現象における系統の安定性を正確に把握することができる。その安定性から系統の故障時における安定度の評価および安定送電限界の導出を行う。