電気学会全国大会講演要旨
6-079
PSS定数最適化手法の検討
◎越智裕貴・内田直之(東京理科大学)
電力系統の大規模化と発電機制御系の高度化、複雑化に伴い、系統内に生じる不安定現象の様相は複雑になっている。安定度は電力系統の多くの要因によって左右される。その要因には、電力の発生と消費のバランス、発電機のインピーダンスや慣性などの機器定数、電圧調整機や調速機など制御系の特性があげられる。安定度は系統に加わる外乱の大きさによって定態安定度と過渡安定度の二つに分類される。今回は極めて緩やかな負荷変動などの微小な外乱に対する安定性である定態安定度を扱う。そして、本研究では発電機動揺の抑制に大きくPSSの最適設計手法を検討することで、安定性を高めることを目的とする。また同時に安定限界の拡大を狙う。