電気学会全国大会講演要旨
6-076
太陽光発電導入時の過渡安定度に関する一考察
○谷口治人・千貫智幸・太田 豊・石川幸一郎・鈴木宏和(東京大学)
PV が事故によって脱落しないことを基本条件とし、基本的な一機無限大母線系統を対象に、PV の導入が過渡安定度に与える影響を明らかとした。 PV 導入による過渡安定度への影響は、発電機容量をPV発電量に応じて減少させると、導入前と比べ、PVが定電流特性では一般に向上する。しかし、定電力特性では悪化する場合もある。PV の接続インピーダンスを考慮すると、全体的に過渡安定度は低下する傾向となる。 途中負荷がある場合にも、PV の電圧特性による傾向は同じである。なお、PV と負荷がバランスして接続される場合は、線路潮流は同じであっても過渡安定度は悪化する。