電気学会全国大会講演要旨
6-072
太陽光発電大量導入時における最適週間計画の更新を考慮した需給運用シミュレーション手法の一検討
◎相原良太・横山明彦(東京大学)・野見山史敏・木原秀美(九州電力)
太陽光発電(PV)が大量導入された電力系統においては,需給アンバランス等の懸念が指摘されており,これに対する対策が喫緊の課題となっている。これらの問題に対応するために,筆者らは系統に既存の揚水発電所を有効利用することを提案,検討を行ってきた。先行研究(1)においては,シミュレーション中に供給支障が発生し,揚水発電所が緊急制御を行った場合においても,支障発生以後は週間計画の通りに運用を行っていた。しかし緊急制御を行った後は,貯水量が計画からずれるため,随時計画を更新しながらシミュレーションを行う事を考慮する必要がある。本稿では,これを考慮した最適需給シミュレーション実施への一検討として,週間計画を毎日作成し直す需給シミュレーションを試みた。