電気学会全国大会講演要旨
6-071
日間需給運用を考慮した自然エネルギー電源導入の影響に関する基礎検討
◎浦井弘造・辻 隆男・大山 力(横浜国立大学)・古田清隆・Chand Verma Suresh(中部電力株式会社)
近年、地球環境意識の高まりから太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーを利用した分散型電源の急速な普及・増加が見込まれている。これらの分散型電源は気象条件によって出力が大きく変動することが知られており、電力系統の運用や計画に対して不確実要因となるため将来の系統運用・計画はますます困難となっていくことが予想される。そこで電気学会標準系統モデルWEST30機系統を用い、太陽光発電出力は気象庁アメダスから気象条件を基にモデル化し、日間需給計画におけるユニットコミットメントを模擬し、太陽光発電大量導入時に発生する需給アンバランスに対して火力機の出力変化速度を考慮して周波数変動量を導出し、系統への影響を評価した。