電気学会全国大会講演要旨
6-067
周波数変動抑制を目的とした空調機制御が電力システム安定性に及ぼす影響
◎越 康彦・斎藤浩海(東北大学)
近年、環境問題等を背景に、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー電源の導入が進められている。しかし、太陽光発電や風力発電は出力変動が激しく、電力系統に大量連系した際、系統周波数変動の原因となってしまう。この周波数変動を負荷制御により抑制することが考えられている。負荷制御を行うことは電力システムにフィードバック制御ループを付加することであり、システム安定性に影響を及ぼすと考えられる。そこで、本研究では周波数変動抑制を目的とした負荷制御が電力システムの安定性に及ぼす影響を検討した。その結果、負荷制御の時間遅れがシステムの安定性や周波数の維持に悪影響となることが確認できた。