電気学会全国大会講演要旨
6-066
再生可能エネルギー電源を考慮した需給運用の評価に関する検討
鈴田茂行・○岡田健司(東北大学)
本研究では、再生可能エネルギー電源(風力発電)の導入が需給運用に及ぼす影響を、経済性(総燃料費)・環境性(CO2排出抑制)・信頼性(最大EUEの改善)の観点から評価した。風力発電設備の導入が従来型の火力電源への負荷配分を軽減するため、需要側・供給側のどちらで取扱うかに関わり無く、需給運運用における経済性と環境性の改善が見込まれる。しかし、再生可能エネルギー電源の事故確率(=1-設備稼働率)が従来型の火力電源と比較して極端の多きいために、供給設備として電源アデカシー(最大EUE)に基づく供給信頼度の維持・改善は難しいことが分かった。