電気学会全国大会講演要旨
6-059
電力系統最適運用システム(IGMS)による機器の将来状態推定に基づく最適潮流制御
◎篠田康生・若生海王・小島寛樹・早川直樹・花井正広・大久保 仁(名古屋大学)
今日の電力系統は,経年機器の増加による信頼度低下などの課題に直面している一方で,高い信頼度と経済性を有する電力供給が求められている。これらを実現するため,筆者らはIGMS (Intelligent Grid Management System)を提案し,その基礎開発を行ってきた。本稿では,電力機器の現在の劣化状態及び,将来の劣化状態の推定に基づく電力潮流の最適制御について検討を行った。その結果,IGMSによる最適潮流制御により,修理費用及び故障被害が抑制されることで,経済性が向上することを示した。