電気学会全国大会講演要旨
6-058
電力系統最適運用システム(IGMS)における潮流制御が保守戦略へ与える影響
若生海王・篠田康生・◎北田裕樹・小島寛樹・早川直樹・花井正広・大久保 仁(名古屋大学)
多数の経年機器を有する今日の電力系統において,信頼度と経済性を両立する電力供給が求められている.そのためのツールとして,筆者らはIGMS(Intelligent Grid Management System)を提案してきた.本稿では,IGMSによる機器劣化状態を考慮した潮流制御の適用が保守戦略に与える影響について検討したので報告する.その結果,機器劣化を考慮したIGMSにおける最適潮流制御により保守時期は変化し,経済性が向上することより,より合理的な系統運用が可能であることを示した.