電気学会全国大会講演要旨
6-054
燃料電池設置型集合住宅における需要のばらつきを考慮した一次エネルギー消費量とCO2排出量の評価
◎亀田真奈人・谷口由季・林 泰弘(早稲田大学)
近年、集合住宅に対して家庭用燃料電池の導入が進められている。燃料電池導入にあたり、省エネ性や環境性などの定量的評価が必要となるが、集合住宅規模(総戸数)や、各戸の家族構成や生活スタイルによって集合住宅需要はばらつくため、その結果として定量的評価結果もばらついてしまう。したがって、集合住宅規模や各戸の需要負荷曲線が異なっていたとしても、どの程度の範囲で定量的評価結果がばらつくかを推定する手法の開発とその手法を用いた評価が必要となる。 そこで本稿では、燃料電池設置型集合住宅を対象にばらつきを推定する手法を提案し、過去の実測需要データをもとに、集合住宅の一次エネルギー消費量とCO2排出量のばらつきを集合住宅規模別に評価する。