電気学会全国大会講演要旨
6-053
供給信頼度と経済性から見たマイクログリッドの最適な運用方策に関する検討
◎川村智輝・原 亮一・北 裕幸・田中英一(北海道大学)
近年,CO2排出量削減やエネルギー問題などの観点から分散型電源(DG)の導入が進められている。また,これらのDGをより有効に利用するためのエネルギーシステムとして,マイクログリッド(MG)の研究が進められている。 一方2011年3月に発生した東日本大震災では,これまで殆ど認識されてこなかった電力の安定供給リスクが表面化した。供給信頼度対策という観点からも,エネルギー供給の多様性が確保できるMGは,今後さらに注目されるものと予想される。そこで本稿では,MG内の各種装置の運用を考慮に入れた,供給信頼度解析を行う。またその結果をもとに,供給信頼度と経済性の両面から見た,より最適なMGの運用方策について検討する。