電気学会全国大会講演要旨
6-052
JEPXピーク価格に対する決定論性の検討
◎蜷津勝志・宮内 肇(熊本大学)
電力市場価格のスパイクなどの急激な変化を分析するため、非線形解析であるカオス解析を行っている。我々は、JEPXのシステムプライスについてカオス性の存在が否定できないことを既に示しているが、その存在を十分には証明できていない。カオスの特徴である決定論性を検討するため、JEPXシステムプライスのから価格がピークに達する時間である14時の時系列データとその階差データに対し、Wayland検定を試みた。カオス特徴量を求める際、高次元空間への再構成が必要だが、正確に再構成すること難しい。よって、各条件に幅を持たせた。結果、決定論性が期待できる結果を示したが、各条件で決定論性の存在が変化することも示した。