電気学会全国大会講演要旨
6-037
負荷変動補償機器を含む配電系統の微小擾乱注入手法による動特性評価
◎川岸良平・水谷浩志・山中大輔・白井康之(京都大学)
比較的大きな動特性を持つ誘導電動機と負荷変動補償機器を含む系統について、チャープ信号状微小擾乱を注入しそれに対する応答から動特性を評価する手法(微小擾乱注入手法)を用いて動特性評価を行い、負荷変動補償機器の補償制御方式の差異が系統動特性に与える影響について検討した。誘導機は特有の共振周波数を持ち、その点において不安定な動特性の極値を持つのだが、負荷変動補償機器の制御定数を適当に設定することによって、この動特性の極値をずらすことができる可能性があることが分かった。また、系統全体の安定度についても補償機器の導入により向上することが確認された。