電気学会全国大会講演要旨
6-034
配電系統の電力品質改善手法の一検討
○永元孝道(高岳製作所)
分散型電源が配電系統に大量に連系された場合、逆潮流による電圧上昇問題が想定される。また、分散型電源や、単相負荷が要因となり電圧不平衡の問題も懸念される。電圧不平衡の問題は相別の電圧が問題になることから、電圧管理幅からの逸脱の問題と密接に関わるが、これまで両者を併せた検討はあまり見られない。そこで本論文では配電系統における電圧および電圧不平衡の両者に着目し、各相制御が可能な電圧調整機器を用いることで、これらを定常的に制御、改善する手法を提案する。また、シミュレーションによりその有効性の検証を行ったので報告する。