電気学会全国大会講演要旨
6-032
近傍制限を用いたSAによる配電ネットワーク構成の最適化に関する検討
◎牧 雪乃・安田 真(岐阜工業高等専門学校)・高野浩貴・村田純一(九州大学)
現在までに,メタヒューリスティクスを用いた配電ネットワークの最適化手法が多数提案されている。従来手法では,近傍解を「状態が異なる開閉器の組数が1組の解」とする場合が多い。しかし,近傍解でも目的関数の差が大きくなる場合があるため,線路電流の変化量を考慮した「解の距離」を定義することで,近傍解をさらに限定できると考えられる。また,解の距離を用いて無駄な探索を削減することにより,探索効率の向上が期待できる。 そこで本稿では,線路電流の変化を考慮した新しい解の距離を定義し,焼きなまし法(SA)に探索の段階に応じて探索可能な距離を変化させていく戦略を導入する手法を作成し,評価を行った。