電気学会全国大会講演要旨
6-029
二次系統における最適な事故時復旧目標系統の探索手法
○渡邊 勇(電力中央研究所)
二次系統の事故復旧操作は、大規模な事故の場合には広範囲の系統切替が必要になるなど複雑化する。停電事故は社会的に大きな影響を及ぼすため、系統運用者は的確かつ迅速に状況を判断し、最適な復旧方針を確立して復旧操作を行う必要がある。これまでにも事故復旧を支援する技術は提案されているが、運用者が考える復旧方針と一致しないといった課題が指摘されている。特に、運用者が求める復旧目標系統が確実に求まること、運用実態に即した操作手順が得られることに対する運用者のニーズは高い。本稿では、二次系統(放射状系統)を対象に、未復旧負荷量が最小で現実面からの実用性も高い復旧目標系統を複数求める手法を提案する。