電気学会全国大会講演要旨
6-023
太陽光発電量予測に向けた気象庁メソ数値予報モデルの日射量予測の地域特性
◎大竹秀明・下瀬健一・Joao Gari da Silva Fonseca Jr・高島 工・大関 崇(産業技術総合研究所)・山田芳則(気象庁気象研究所)
気象庁メソ数値予報モデル(MSM)の出力結果を用いて, 翌日の発電量予測を行うために, 予測される日射量が地上の観測値に比べてどのくらいの予測誤差が含まれているのか日本における地域毎の日射量予測特性を調べた。北, 東日本では冬季は観測値に近いものの, 関東以西ではやや予測誤差が大きく見られる。一方, 夏季は全体的に冬季よりも予測誤差が大きくなる。特に, 関東地方から西日本, 南西諸島にかけては夏季の過少傾向が顕著である。これは本州などの中緯度よりも低緯度(亜熱帯)地域におけるモデルの予測が難しいことを示唆している。