電気学会全国大会講演要旨
6-019
天気予報を用いた系統全域における平均日射量予測の誤差要因分析
◎鈴木康紀・加藤丈佳・鈴置保雄(名古屋大学)
太陽光発電システム(以下PVS)の出力は天候によって大きく変動するため,PVSが大量導入された電力系統の経済的な安定運用のためには,PVS発電量や日射量の適切な予測が必要である。筆者らは,天気予報を用いた予測モデルによって,中部地域における空間加重平均日射量を1時間単位で予測している。本報では,予測誤差が大きな日に注目し,誤差要因を分析した。その結果,日積算誤差と1時間最大誤差が共に大きい日において,天気予報が外れること(24日・13%),同一天気分類における日射量のばらつき(14日・7%)が主な原因であることを確認した。