電気学会全国大会講演要旨
6-015
複数の地点情報を用いたICAによるDG出力推定
◎松田真典・高山聡志・石亀篤司(大阪府立大学)
太陽光・風力などの再生可能エネルギーによる分散型電源(DG)は,逆潮流の可能性や発電出力の不確定性を有しており,配電系統の運用や設備計画の面で種々の問題をもたらす怖れがある.そこで,DG出力の正確な把握には直接観測が有効だが,DGが大量導入された場合には個別に観測することは容易ではない.これまで筆者らは,独立成分分析(ICA)を活用し,配電系統のある1地点の潮流データから,観測点より下位系統の太陽光発電(PV)の発電量を推定できることを示した.本稿では,この手法を応用し,複数の観測点の潮流データを用いて,観測点毎に区分けされた複数の区間内のPVと小型風力発電(WG)からなるDG出力を推定する手法を提案する.