電気学会全国大会講演要旨
6-013
時空間クリギングを用いた太陽光発電出力変動分析の基礎検討
◎安並一浩・佐々木鉄於(関西電力)・井上 剛・小西康哉・寺邊正大(三菱総合研究所)・鷲尾 隆(大阪大学)
今後、PVが大量に導入されてくると予想されており、その変動による電力系統への影響が憂慮されている。そこで、各所で変動特性を定量化するための試みがなされているが、そのほとんどが数地点で実測した日射、あるいは、PV出力変動の距離的相関を分析する方法であり、雲の移動の効果を十分に反映できていない可能性がある。 我々は、この雲の移動の効果を考慮できるよう、空間補間法の1つであるクリギングを時空間の情報を扱えるように拡張し、日射強度の面的分布を推定する手法を開発した。そして、資源エネルギー庁補助事業「分散型新エネルギー大量導入促進系統安定対策事業」で設置した日射量計の情報を用いて、開発手法の妥当性を確認した。