電気学会全国大会講演要旨
6-008
日射変動の実測に基づく2点間距離とコヒーレンス性の評価
◎小林崇也・大山 力・辻 隆男・辻田伸介(横浜国立大学)・進士誉夫・田所真之(東京ガス)
PV全体の出力変動は,個々のPVの出力変動に比べて平滑される「ならし効果」が期待できる。ならし効果は,PVの設置された地点ごとの日射量の差に起因する。したがってPV大量導入時における出力変動を的確に推定するためには,日射波形の変動について考慮する必要がある。 異なる地点間では,様々な要因により日射変動に差が生じる。本稿では,特に2地点間の波形の変動が同一の雲の移動によるものと仮定し,地点ごとの日射変動の差分は地点間を移動する雲の変形にって起こると考える。そこで,地点間距離の違いによって日射波形変動の類似する周波数成分がどのように異なるのかを,遷移周波数という指標を用いて分析した。