電気学会全国大会講演要旨
6-007
太陽光発電に起因する短周期変動予測-PV出力と移動平均雲量の相関性-
○山田富士宏・和澤良彦(中部電力)・山本達也・村松 翼・一柳勝宏・水野勝教・雪田和人・後藤泰之(愛知工業大学)
PVの急峻な変動に伴う系統電圧の調整やLFC容量拡大のための発電機の計画的な運用のためには、1〜3時間後のPV出力の変動を予測することが重要である。しかしながら、短周期変動(20分程度の変動)の予測技術は確立されていない。我々は,太陽光発電に起因する短周期変動予測技術の確立を目標とし,全天雲画像等を活用した短期の太陽光発電出力予測方法を提案している。本報告では,中部地域のPV出力変動特性及び日射量と雲量の相関性について実測データを活用して調査した。その結果,急峻な出力変動の主な要因は低層雲であり,散乱光による影響を把握することが重要であるなどの知見を得た。また,全天雲画像は雲の発生から移動まで捉えることが可能であり,PVに起因する出力変動を把握するのに有効であることを確認できたので報告する。