電気学会全国大会講演要旨
6-006
スペクトル解析による風力発電出力変動のならし効果の評価
◎島村友之・山下大樹・小柳 薫・横山隆一(早稲田大学)
本論文では、複数の風力発電所の運用実績データに基づき、風力発電出力変動のならし効果に対する評価を行った。シミュレーションに使用したデータは、東北地方で運転されている風力発電所の運用実績データを使用し、評価方法としてパワースペクトル密度を用いた。東北地方の風力発電所を地域別に3つのグループに分類し、単一サイトの出力変動と3つのグループを一括した場合の出力変動の比較からならし効果を把握した。その結果から、単一の風力発電所の出力変動が大きい場合でも、広範囲の複数エリア内で考えると出力変動が打ち消し合い、ならし効果があることが確認できた。