電気学会全国大会講演要旨
6-005
アメダス日照時間による中部地域全域における空間平均日射量の長周期変動特性の評価
◎原田幹治・加藤丈佳・鈴置保雄(名古屋大学)・本田信行・小相澤政和・西野慎一(中部電力)
太陽光発電システム(以下PVS)の大量導入に伴い,PVS群の合計出力変動を統計的に把握することが重要となる。しかし,過去データの蓄積が豊富な気象官署の全天日射量は地点的に限られており,広範囲における日射変動特性を適切に評価することが難しい。一方で,筆者らは,中部地域内の61地点で全天日射量を観測しているが,統計的に評価するには観測期間が短く不十分である。そこで本報では,多地点で30年以上にわたり観測されているアメダス日照時間から推定した日射量の利用に着目し,中部地域全域における平均日射量の長周期変動特性評価の可能性を検討した。