電気学会全国大会講演要旨
6-002
太陽光発電の等価負荷供給能力評価の地域別特性
◎真鍋勇介・原 亮一・北 裕幸(北海道大学)
今後,再生可能エネルギー(RE)の大量導入が期待される中,RE発電の電源価値を評価することは非常に重要な課題となっている。本稿では日射量や需要変動の地域性が太陽光発電(PV)の電源価値に与える影響を,等価負荷供給能力(ELCC)の概念を用いて評価を行った。ELCCは,ある量の発電機が導入されたときに,従前(導入前)の供給信頼度を維持しつつ,どの程度の需要増まで対応可能かを表すものである。本稿の結果,寒冷地である北海道は関東と比べ電源価値が10分の1となる可能性があることを示した。また,PV出力のならし効果がELCCには大きな影響を持たないことも示した。