高校情報科の現状と次期改定
2023/9/8 9:30-12:00
第1イベント会場
9:30-9:35 オープニング
湊 真一(京都大学 大学院情報学研究科 教授)
【略歴】 1988年 京大・情報工卒,1990同大学院修士,1995同博士(社会人)了.博士(工学).1990~2004年NTT研究所に勤務.1997年(1年間)米国スタンフォード大客員研究員.2004年 北大・情報科学研究科・助教授,2010年 同教授.2018年より現職.大規模離散構造データの表現と演算処理アルゴリズムの研究・教育に従事.2009~2015年 JST ERATO湊プロジェクト研究総括.2020年より科研・学変(A)「アルゴリズム基盤」領域代表.2017年より日本学術会議連携会員.2018~2019年および2021年より情報処理学会理事.2023年より情報学科・専攻協議会会長. 情報処理学会,電子情報通信学会,IEEE 各シニア会員,人工知能学会,日本計算機統計学会 各会員.
9:35-10:00 講演(1) 大学入学共通テスト『情報Ⅰ』で求められる力とは
水野 修治(大学入試センター 試験問題調査官)
【概要】 独立行政法人大学入試センターは,2022年11月に平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した令和7年度大学入学共通テストの新科目『情報Ⅰ』を含む試作問題等を公表し,今年6月にはその問題作成方針を公表した。これらの検討の際には,これまで多くの有識者(大学や高等学校関係者)の先生方に献身的にご尽力いただいた。そこで,改めて『情報Ⅰ』の問題作成方針とその具体的な形となった試作問題を通して,大学入学共通テスト『情報Ⅰ』で求められる力をご説明する。
【略歴】 1991年外資系情報機器メーカー入社,1998年愛知県立高等学校教諭に採用,総合教育センター研究指導主事(兼務,教育委員会高等学校教育課指導主事,愛知県立大学情報科学部非常勤講師),高等学校教頭を経て2019年4月より(独)大学入試センター試験問題企画官(情報担当),10月より試験問題調査官.学習指導要領「情報」の調査研究協力者,教科書等著者(共著),信州大学修士(工学)
10:00-10:25 講演(2) 高等学校情報科
田﨑 丈晴(国立教育政策研究所 教育課程調査官)
【概要】 高等学校の学習指導要領は2022年度から学年進行で実施され2年目を迎えた。共通教科情報科は、情報の科学的な理解に裏打ちされた情報活用能力を育成する教科であるとともに、学習の基盤となる資質・能力のひとつである情報活用能力を育成する中核に位置付けられている教科である。本講演では、そのような、学習指導要領における共通教科情報科の位置付けについて改めて確認する機会とするとともに、教育振興基本計画やGIGAスクール構想の推進等、共通教科情報科に関わる動向を確認しながら、「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」の着実な実施に向け必要な対応について述べる。
【略歴】 国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官。文部科学省初等中等教育局における共通教科情報科及び専門教科情報科の教科調査官を併任。2003年3月東京理科大学大学院修士課程経営工学専攻修了後,埼玉県私立高等学校,東京都立高等学校で情報科を,千代田区立中等教育学校で情報科及び技術・家庭科(技術分野)を担当し,東京都学校経営支援センター学校経営支援主事,東京都立中学校副校長を経て現職。
10:25-10:50 講演(3) 日本の初等中等教育における情報教育の現状と課題
堀田 龍也(東北大学 大学院情報科学研究科 教授)
【概要】 初等中等教育の学校現場における教育内容は学習指導要領によってその標準が示される。現行の学習指導要領は,小学校が2020年度より,中学校が2021年度より,高等学校が2022年度より年次進行で実施されている。現行の学習指導要領には「情報活用能力」が「学習の基盤となる資質・能力」の1つとして総則に明記されるなど,時代の要請に合わせて情報教育の重要性が大きくなっている。今後さらに高度に進展していく情報社会を生き抜くために必要となる情報活用能力の育成は,より体系的に行われる必要がある。本講演では,我が国の初等中等教育における情報教育の現状と課題について整理する。
【略歴】 東北大学大学院情報科学研究科教授,東京学芸大学大学院教育学研究科教授。博士(工学)(東京工業大学)。東京都小学校教諭,富山大学教育学部助教授,静岡大学情報学部助教授,メディア教育開発センター准教授,玉川大学教職大学院教授等を経て現職。日本教育工学会会長。中央教育審議会委員,同初等中等教育分科会分科会長代理,デジタル学習基盤特別委員会委員長等を歴任。
10:50-11:00 休憩
11:00-12:00 パネル討論
筧 捷彦(早稲田大学 名誉教授)
【略歴】 1968年東京大学卒業、立教大学理学部勤務の後、1986年から早稲田大学理工学部/基幹理工学部勤務。2016年から東京通信大学情報マネジメント学部勤務後退職。一般社団法人日本情報オリンピック日本委員会理事長、公益財団法人情報科学国際交流財団理事長。情報オリンピック、ICPC、パソコン甲子園、U-22など参与している。情報処理学会のフェロー・名誉会員、情報処理教育委員会委員、情報入試委員会委員長を務める。
11:00-12:00 パネリスト 日本の初等中等教育における情報教育の現状と課題
堀田 龍也(東北大学 大学院情報科学研究科 教授)
【概要】 初等中等教育の学校現場における教育内容は学習指導要領によってその標準が示される。現行の学習指導要領は,小学校が2020年度より,中学校が2021年度より,高等学校が2022年度より年次進行で実施されている。現行の学習指導要領には「情報活用能力」が「学習の基盤となる資質・能力」の1つとして総則に明記されるなど,時代の要請に合わせて情報教育の重要性が大きくなっている。今後さらに高度に進展していく情報社会を生き抜くために必要となる情報活用能力の育成は,より体系的に行われる必要がある。本講演では,我が国の初等中等教育における情報教育の現状と課題について整理する。
【略歴】 東北大学大学院情報科学研究科教授,東京学芸大学大学院教育学研究科教授。博士(工学)(東京工業大学)。東京都小学校教諭,富山大学教育学部助教授,静岡大学情報学部助教授,メディア教育開発センター准教授,玉川大学教職大学院教授等を経て現職。日本教育工学会会長。中央教育審議会委員,同初等中等教育分科会分科会長代理,デジタル学習基盤特別委員会委員長等を歴任。
11:00-12:00 パネリスト 高等学校情報科
田﨑 丈晴(国立教育政策研究所 教育課程調査官)
【概要】 高等学校の学習指導要領は2022年度から学年進行で実施され2年目を迎えた。共通教科情報科は、情報の科学的な理解に裏打ちされた情報活用能力を育成する教科であるとともに、学習の基盤となる資質・能力のひとつである情報活用能力を育成する中核に位置付けられている教科である。本講演では、そのような、学習指導要領における共通教科情報科の位置付けについて改めて確認する機会とするとともに、教育振興基本計画やGIGAスクール構想の推進等、共通教科情報科に関わる動向を確認しながら、「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」の着実な実施に向け必要な対応について述べる。
【略歴】 国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官。文部科学省初等中等教育局における共通教科情報科及び専門教科情報科の教科調査官を併任。2003年3月東京理科大学大学院修士課程経営工学専攻修了後,埼玉県私立高等学校,東京都立高等学校で情報科を,千代田区立中等教育学校で情報科及び技術・家庭科(技術分野)を担当し,東京都学校経営支援センター学校経営支援主事,東京都立中学校副校長を経て現職。
11:00-12:00 パネリスト 電子情報通信学会における教科「情報」に対する取り組み
田口 亮(東京都市大学 情報工学部情報科学科 教授)
【概要】 電子情報通信学会では教科「情報」WGを設置しているが、そのWGでの活動内容に関して紹介する。
【略歴】 1984年、慶應義塾大学工学部電気工学科卒業。1989年、慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了(工学博士)。同年、武蔵工業大学(現 東京都市大学)助手。現在、東京都市大学情報工学部情報科学科教授。東京都市大学国際センター長。電子情報通信学会、基礎・境界ソサイエティ会長を歴任。現在、電子情報通信学会副会長、電子情報通信学会ジュニア会員運営委員会委員長。電子情報通信学会フェロー。IEEEシニアメンバー。
進行:中野 由章(工学院大学附属中学校・高等学校 校長)
【略歴】 技術士(総合技術監理・情報工学). 情報処理学会シニア会員,情報処理学会初等中等教育委員会委員長.情報オリンピック日本委員会理事. 日本IBM大和研究所,三重県立高校,千里金蘭大学,大阪電気通信大学,神戸市立高校を経て,工学院大学附属中学校・高等学校校長兼工学院大学教育開発センター特任教授. 情報処理学会山下記念研究賞(2015),情報処理学会学会活動貢献賞(2016),科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(2017),情報処理学会大会優秀賞(2018)