高校情報科と大学情報入試
2024/9/6 13:10-15:40
第1イベント会場
司会:中野 由章(工学院大学附属中学校・高等学校 校長)
【略歴】 技術士(総合技術監理・情報工学). 情報処理学会シニア会員,情報処理学会初等中等教育委員会副委員長,情報処理学会情報科教員・研修委員会幹事.情報オリンピック日本委員会理事. 日本IBM大和研究所,三重県立高校,千里金蘭大学,大阪電気通信大学,神戸市立高校を経て,工学院大学附属中学校・高等学校校長兼工学院大学教育開発センター特任教授. 情報処理学会山下記念研究賞(2015),情報処理学会学会活動貢献賞(2016),科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(2017),情報処理学会大会優秀賞(2018)
13:10-13:30 講演(1) 安田女子高等学校における授業の実践報告
橋倉 彰宏(安田女子高等学校 教諭)
【概要】 2024年度現在、本校では高校1年次に「情報Ⅰ」、高校3年次に一部の生徒に対し「情報演習」(大学入学共通テストに向けた問題演習の授業)および「情報Ⅱ」の授業を行っている。それぞれの授業の狙いなどについて報告を行う。
【略歴】 2012年より神戸市内の私立の中高一貫校に勤務。2020年より現任校に勤務。2022年より情報処理学会コンピュータと教育研究会の運営委員を務める。
13:30-13:50 講演(2) 大学入学共通テストを見据えた授業の現状と課題
山﨑 美香(広島県立安古市高等学校 教諭)
【概要】 令和7年度の大学入学共通テストでは新たに「情報Ⅰ」が導入され、ほとんどの国公立大学では必須となっている。しかし、情報科の専任は全国で見ても不足しており、他の教科の授業も兼務するなど学校によって差がある状況である。また、授業時数の不足により大学入試に対応できる程度の演習までを十分に行えないことも課題にあげられる。人材・時間の課題をどのように乗り越えようとしているのか、公立高校の現状と課題を述べる。
【略歴】 2005年広島大学卒業後、広島県公立学校教諭に採用、2校の勤務を経て、2018年広島県立安古市高等学校に赴任、現在に至る。また、広島県高等学校教育研究会情報部会に所属し広島県内の情報科教諭らとともに情報科教育の研究活動を行っている。
13:50-14:10 講演(3) 大学入学共通テスト「情報Ⅰ」に向けたプログラミングの授業提案
平田 篤史(広島大学附属福山中・高等学校 教諭)
【概要】 大学入学共通テスト「情報Ⅰ」の検討用イメージ、サンプル問題、試作問題が公開され、情報Ⅰの授業においても対応が求められている。情報科教員は、公開された問題から出題者の意図を考察し、学習指導要領で示されている情報Ⅰの各単元において身につけるべき資質・能力と結びつけ、これまで実践してきた授業を再設計する段階にある。本講演では、試作問題から設計したプログラミングの授業を提案する。
【略歴】 2017年大阪府立高校の教諭として採用、2019年広島大学附属福山中・高等学校の教諭として採用、現在に至る(情報科).修士(教育学).
14:10-14:30 講演(4) 情報科学部が情報入試を課す意義
井上 智生(広島市立大学 大学院情報科学研究科 教授)
【概要】 広島市立大学情報科学部では2025年度からの入学者選抜で「情報」を課すこととした。
具体的には、一般選抜における共通テストの必須科目に「情報」が加わり(前期日程・後期日程ともに)、特に後期日程では個別学力検査の科目が「情報」となる。
この講演では、後期日程で実施される個別学力検査「情報」を中心に広島市立大学情報科学部の入学者選抜の狙いをお伝えするとともに、地域の企業・自治体や高等学校と連携した情報教育の推進・情報人材育成に関する取り組みを紹介しながら、情報系学部が入試で「情報」を課す意義についてお話ししたい。
【略歴】 広島市立大学大学院情報科学研究科教授。1999年に広島市立大学に着任、2004年から現職。2009年から2021年まで、広島市立大学社会連携センター長、キャリアセンター長、アドミッションセンター長を務める。現在、情報科学研究科副研究科長(入学試験担当)。
14:30-14:40 休憩
14:40-15:35 パネル討論/コーディネータ
【概要】 情報入試は実際に高校の現場の授業にどんな影響を与えているのか,現場からはどんな入試を出してほしいのか,また,情報入試が情報科本来のミッション(知識・スキル・態度,学び方,ほか)に適うものになるには,大学や高校の現場はどんな対応をすべきなのか,さまざまな観点から討論を行う.
斎藤 俊則(星槎大学 教授)
【略歴】 星槎大学大学院教育学研究科教授.1995年慶應義塾大学総合政策学部卒業.2002年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得退学.2006年より日本教育大学院大学.2017年より星槎大学に勤務.情報処理学会IFIP委員会TC3(教育)代表.情報処理学会会誌編集委員会EWG主査.情報処理学会情報処理教育委員会幹事.情報処理学会初等中等教育委員会委員.情報処理学会シニア会員.IFIP TC3 WG3.4 vice-chair.
14:40-15:35 パネル討論/パネリスト
稲垣 知宏(広島大学 情報メディア教育研究センター 教授)
【略歴】 1995年広島大学大学院理学研究科博士課程修了.博士(理学).広島大学総合情報処理センター助手,広島大学総合科学部講師,広島大学情報メディア教育研究センター准教授などを経て,2015年から教授.一般情報教育の知識体系改訂等に取り組んできた.主な研究分野は情報教育,情報倫理教育,計算物理学など.情報処理学会情報処理教育委員会委員長.
14:40-15:35 パネル討論/パネリスト
井上 智生(広島市立大学 大学院情報科学研究科 教授)
【略歴】 広島市立大学大学院情報科学研究科教授。1999年に広島市立大学に着任、2004年から現職。2009年から2021年まで、広島市立大学社会連携センター長、キャリアセンター長、アドミッションセンター長を務める。現在、情報科学研究科副研究科長(入学試験担当)。
14:40-15:35 パネル討論/パネリスト
平田 篤史(広島大学附属福山中・高等学校 教諭)
【略歴】 2017年大阪府立高校の教諭として採用、2019年広島大学附属福山中・高等学校の教諭として採用、現在に至る(情報科).修士(教育学).
14:40-15:35 パネル討論/パネリスト
山﨑 美香(広島県立安古市高等学校 教諭)
【略歴】 2005年広島大学卒業後、広島県公立学校教諭に採用、2校の勤務を経て、2018年広島県立安古市高等学校に赴任、現在に至る。また、広島県高等学校教育研究会情報部会に所属し広島県内の情報科教諭らとともに情報科教育の研究活動を行っている。
14:40-15:35 パネル討論/パネリスト
橋倉 彰宏(安田女子高等学校 教諭)
【略歴】 2012年より神戸市内の私立の中高一貫校に勤務。2020年より現任校に勤務。2022年より情報処理学会コンピュータと教育研究会の運営委員を務める。
15:35-15:40 総括
遠山 紗矢香(静岡大学 准教授)
【略歴】 静岡県立浜松工業高等学校情報技術科卒業,中京大学大学院情報科学研究科にて博士(認知科学)取得,静岡大学技術職員,同教育学部特任助教ほかを経て,同情報学部准教授.情報処理学会理事,同初等中等教育委員会委員,文部科学省高等学校情報教員指導力向上事業アドバイザー,同学校DX戦略アドバイザー等を務めている.