2024年電気学会電子・情報・システム部門大会
IEEJ Annual Conference on Electronics Information and Systems (IEEJ EIS 2024)

企画セッションで講演申込可能なセッション

  • 企画セッションは原則講演依頼を受けた方のみとなりますが, ()は一般セッションの方も申込可能です。
  • ただし,プログラム編成の都合上,ご希望のセッションとならない場合がありますのでご了承下さい。
  • 各セッション名をクリックすると趣旨が表示されます。

技術委員会提案企画セッション

IT技術や情報通信技術の発展に伴い,DXは社会に浸透しつつある.本セッションでは,DXの開発や活用について,テクノロジー,マネジメント,その人材育成など多面的な視点での事例紹介などを中心に講演を応募する. 本セッションは実務家からの事例紹介を中心に考えているが,この内容は研究者にとって社会ニーズを理解いただく好機となり,実務家と研究者の融合を促進する一助になることを期待する.

ビジョンの高度利用や新たな市場開拓を念頭に置き,一つのビジョン研究の方向性について調査研究および提案していくことを目的とするスマートビジョンに関する協同研究委員会のこれまでの活動成果を中心に報告する.本委員会は,主に現状調査やアイデア抽出などを行ってきており,現在,一つの考え方として「より高次で,より容易に使える視覚情報の提供」を共有している.これは,「ビジョンの可能性の追求」の側面を持ち,今後の更なるビジョン展開のための指標の一つとして位置付けられることを期待している.

様々な分野において熟練者や上級者と呼ばれる人には、一般に情報としての知識ではなく、練習や繰り返しの経験を通して体が覚える「経験知」と呼ばれる知識として'感'や'コツ'と呼ばれるものをそれぞれ有していると言われている。これら「経験知」の中には体では覚えているが、定量的に第三者に伝えるということが困難な技能も含まれており、これらのデータを、定量化することが出来れば、個人が有する技能を他者に伝承する事や、技能を利用した制御則の設計に応用できると考えられている。 本セッションでは,人間が長年の経験や練習で習得した’感’や’コツ’といった特徴的な技能の有効利用をめざし,その特徴的な技能を生体データとして計測する手法やそれらの評価方法,またそれらの結果に基づいた制御技術について幅広く募集します.

コロナ感染症に対応する緊急事態宣言が2020年4月に出され、3密(密接空間、密集場所、密接場面)を避け、マスク着用と手指のアルコール消毒の励行を奨励され、2019年までの対面での教育方法と異なる教育を模索実践せざるを得ない状況であった。またチャットGPTと呼ばれるAIを用いた書類作成の新しい技術も多くの分野で応用適用されようとしている。 本企画では、コロナ禍での教育特に実験実習での苦労話や工夫されたことなどを紹介して頂き意見交換を行うことで知見を共有したいと考えております。またこれから急速に広がるであろうAI教育をどのように初級の技術者や年少者に対する電子・集積回路への興味や動機付けに結びつけるかなど効果的な電子・集積回路教育の導入について考えたい。

神経科学、細胞工学、情報科学、電気・電子工学など多様な分野が融合した「神経工学」は、新しい計測・解析技術の開発、脳の計算原理の解明、そしてバイオメディカル・エンジニアリングや医療への応用を重要な柱として位置付けております。本セッションでは、研究者や学生が最近の神経工学に関する研究成果を発表し、議論を通じて互いの研究発展を促すことを目的としています。新たな試みや萌芽的研究に関する発表も歓迎します。また、国内外の関連研究の動向や実験技術の紹介も含めた情報交換を行う合宿セミナーも学会期間中に同時に企画する予定です。

現在、ChatGPT に代表される生成系AI技術の利用は創薬や映像作成など際限なく広がりつつある。生成系AI技術を含むAI技術は、所与のシステムからの出力を試行錯誤しつつ使用する分には実用的といえる。 しかし、システムの出力が誤っている際の修正が困難、試行錯誤が許されない状況では出力結果に対して責任を持てない等、いまだ実用上の課題が存在すると考える。 このような背景のもと、最新の機械学習技術に関する研究成果発表を通して、機械学習技術における実利用上の課題について知見を共有し、その課題の解決を目指すアプローチや機械学習技術に関する議論・情報交換を促進することを企図して本セッションを企画する。

人工知能(AI)ブームは近年話題になっています。機械学習はそのAI分野の中核的な技術であり、今後、AI社会の実現に益々発展していくと思われます。本セッションでは、深層学習や強化学習を始め、様々な機械学習技術の最新な研究成果を発表・討論していただき、また、電気学会・システム技術委員会に所属する「次世代人工知能社会の実現を指向した機械学習技術調査専門委員会」の成果報告を行います。

当協同研究委員会は,人文,芸術,教育,医療・福祉,産業といった様々な分野の専門家が集まり,人間の知覚,認知,行動,技能を解明し,複合現実感技術を用いたより効果的・効率的なモノ・コトの五感センシング,訓練・伝承法や,新たな活用法等といった,知・技の伝承と実応用化に向けた協同研究を行うことを目的に発足した.本企画セッションでは,当委員会の本年度の活動報告や今後の展開について議論する.

ヒューマンサポートシステムのための情報・制御調査専門委員会では,大学,企業,医療・福祉現場などに所属する研究者・技術者が集まり,介護・福祉分野ならびに第一次産業分野における人間支援システムの構築に要求される情報・制御技術について最新動向を調査・整理するとともに,センサーやアクチュエータなどの周辺技術ならびに人間支援に最適な制御手法の構築とその評価手法について検討しています。この企画セッションでは,ヒューマンサポートシステムの構築に向けた情報・制御技術に関する研究の最新情報,ならびに人間支援分野への開発機器の応用事例等に関する情報交換を行うことを目的としています。

近年,機械学習の進歩により,データからの知識抽出や予測能力が向上し,制御工学分野においても,特徴抽出に基づくシステムの制御性能の向上や,自己学習によるオートチューニングなど様々な研究がなされている。本企画は,機械学習と制御工学に関わる技術の融合をはかることで,それぞれの分野を相互に発展させることを目的とした,さまざまなアプローチに基づく発表により構成される.異なる分野の融合領域を重視したセッションとなる予定であるため,電気学会C部門会員にとって有益なものとなることが期待できる.

メカトロニクスは、機械装置と電子工学の分野横断技術を表現した和製英語として1969年に安川電機の技術者森徹郎によって特許出願された当時から普及してきた。社会に実在する課題は本来的に分野横断的であるため、発展途上国を含め、科学技術の黎明期にある地域では、技術の分化と深化の進んで縦割り体制になった先進国よりも分野横断的な課題解決を行いやすい。C部門では2021年度より、Life Mechatronics Symposium (LMS) と呼ぶ国際的な活動を通して分野横断的な専門技術の連携と我が国の国際化を同時に推進している。本セッションでは、LMS2023(2023年3月カンボジア工科大学)の報告を行う。また、分野横断型のメカトロニクスおよびその他の関連研究について、取り組みや発展などを広く募集する。

生物の進化や群れ行動から着想を得た進化計算や群知能最適化に代表される確率的最適化手法は,汎用的な問題解決手法として社会を支える重要な基盤技術となりつつある。特に近年は計算機の高性能化とともに,確率的最適化手法がより先進的な計算手続きを有するようになってきている。本セッションでは,このような先進的な確率的最適化手法やその周辺に関する技術と応用を紹介し,現状の課題と今後の発展を議論する。

データ駆動制御は制御対象から得られるセンサ情報など,時系列データの情報に基づいて制御器や制御入力を決定する手法として,近年のデータサイエンスの急速な発展に伴い注目を集めています。電気学会C部門・制御技術委員会でも「データ駆動制御とそのシステム評価に関する調査専門委員会」を設置し,データ駆動制御の理論的な研究を始め,各種の応用について検討を進めてきました。これまでの活動の成果の紹介と今後に向けた議論を目的として本セッションを企画いたしました。

AIやIoTなどの発展を背景にサイバー空間とフィジカル空間を高度に融合するSociety5.0と呼ばれる大きな社会変化が起こり始めている。また,2030年までに世界の達成目標とされているSDGsにも制御技術の果たす役割は大きい。これらに貢献するためには,普通教育と呼ばれる小・中・高での教育,技術者を育成する工業高校や工業高専,工業系大学での技術者教育,さらに産業界におけるメーカー企業,ユーザー企業での制御技術に関する教育が重要となる。一方で,SDGsへの貢献には,業種をまたいだ業界内外での協力体制ともに知財権を含んだ知的資産を活用する考え方も重要となる。本セッションでは,制御技術教育と知的資産活用をテーマにした発表を集め,SDGsやSociaty5.0に貢献しうるための取り組みについて討論したいと考えている。

本セッションでは、諸専門領域にて開発されている技術をシステマティックに統合して現実の社会的課題を解決に導く研究体制づくりや方法論を講演・討論を通じて議論する。スポーツ・医療・教育における事例研究発表を基に、講演者・聴講者の各自の専門分野からの視点でディスカッションし、研究成果の社会的実装に向けての意見交換を進める。

地球規模の環境変動、政界情勢の変化に伴い、科学技術によって解決可能な社会課題が生まれている。本課題では、特に、光技術を利用した社会課題の解決に向けた技術について、最新の成果を題材として議論を深めることを目的とする。

公募企画セッション

組込みシステム製品にとって出荷後に判明する不具合である市場流失不具合は,回収費用が高価であり不具合要員を製品に作りこまない対策が重要である。特に試験時には発覚せず,市場に出てから判明する不具合のなかでは,制約時間までに処理を完了するという,リアルタイム性を満足できないために発生する不具合が大きな割合を占める。組込みシステムは現実世界の変化に対応して各処理を実行するため,各処理が実行されるタイミングが様々であり,事前に全てのタイミングで試験,特に排他制御の試験を実施しておくことが事実上不可能なためである。特にリアルタイム性が損なわれる大きな要因が処理間で実施される排他制御の不具合によるものである処理自体が実行されるタイミングがさまざまであるため,その処理の中で実行される排他制御のパターンも様々となるため,事前に検出するのは難しい。そのため,様々な処理実行のタイミングを想定して,排他制御に関しては,設計作成段階から十分な対策を講じておくことが重要となる。 しかしながらリアルタイム性や排他制御に関しては,組込みシステム設計の中でも難しい部分であるため,経験の浅いエンジニアは十分に学ぶ時間が無い。そこで,経験の浅い組み込みシステムエンジニアでも,リアルタイム設計や排他制御を学ぶことができる教材を提案する。

近年、社会の様々な場面で生体情報・画像・CGを応用した技術が実用化されている。本セッションでは、従来より検討されている生体情報処理に加えて、新たに実装可能な画像・CGを用いた研究課題やその応用についての研究課題についても議論する。

近年発生している自然災害は、激甚化する傾向にあり,より社会に深刻な影響を与えている.一方、IoTやデジタル化技術の急速な発展は、常時や災害時に現況状況をモニターし、将来予測・診断および情報システム構築へとつなげるセンシング応用技術が、防災保全分野においても注目されるようになっている。本企画セッションでは,分野横断的な観点から、老朽設備や構造物の常時メンテナンスや災害時の復旧対応等に寄与する応用技術を取りあげ、最新動向に関する専門家間の情報交換を行うことを目的とする.

機械学習を活用した知的なセンシング技術は,人間のサポートシステムや自動化といった様々なアプリケーションに必要である.近年の技術は実用化レベルで性能と汎用性が高く,世界中で注目を浴びている.この企画セッションでは,収集されたセンサデータに対して機械学習技術を適用することで,どのような知的センシングを実現できるのかに焦点を当てる.バラエティーに富んだセンシングと学習手法に関する講演を募集することで,参加者が技術革新を促進するための洞察を得られるようにする.

必要なもの・サービスを,必要な人に,必要なときに,必要なだけ提供し,環境性や安全・安心、経済性をも実現するスマート社会がSociety5.0として注目を集めている。また,AI,IoT,ブロックチェーンなどがその基盤技術として活用が期待されている。本セッションでは,エネルギーや教育などの社会インフラの供給側と需要家側の双方について,ICTとスマート社会のあり方に関する研究事例を講演し議論を深める。

近年の生成AIの発展により、人間の能力は大きく拡張されつつある。生成AIの活用場面は、情報収集やアイディエーションにとどまらず、他者とのコミュニケーションや合意形成の支援にも広がってくると思われる。その時、人・組織・社会のコミュニケーションのあり様はどう変わるのか、またどんな障壁が想定されるのか。ヒューマンインタフェース学会とのコラボにより人文系の研究者を交え、人間心理と技術の両面から議論する。

ロボットによる人の活動支援を実現するためには,人-ロボット,ロボット-ロボット,そしてロボット-機械システム間の通信や協調といった接合領域に関する技術を複合的に議論することが必要である.本セッションは,議論の場が異なるこれらの分野における要素技術から具体的な応用事例について議論の機会を設けることを目的としている.本セッションでは,ロボットのための通信,遠隔操作,群ロボットシステム,そして自律分散システムなど幅広い講演論文を募集する.

大会委員会提案企画セッション

近畿大学水産研究所が完全養殖に成功したことで一躍有名となった近大マグロは、ブランド化にも成功し、近畿大学の顔となった。学内の多くの研究者が、飼育の効率化や、その知見の応用など、近大マグロにまつわる様々な研究に日々取り組んでいる。本企画セッションでは、近畿大学情報学部による、情報学的アプローチとしての近大マグロ研究の成果を紹介する。

医療分野における人工知能の応用は、近年顕著な進展を遂げています。特に深層学習、大規模言語モデル(LLM)、大規模マルチモーダルモデル(LMM)といった技術は、診断、治療計画、疫学調査など、幅広い領域での応用可能性を広げています。これらの技術的進歩と医療への応用は、研究と実践の両方において、新たな展開をもたらしています。 この背景を踏まえ、医療AIに関連する研究や技術開発の最新成果を共有し、議論する企画セッションを企画します。医療AIに関する提案、応用事例など、幅広いトピックを募集します。

近畿大学は実学教育と人格の陶冶を建学の精神としており、実学を志向した応用研究も盛んに行なっている。本セッションでは、本学の基礎研究・応用研究を紹介するために企画する。本セッションは大会委員会提案企画であるが、他大学からの発表申し込みも歓迎する。